ひがし北海道フリーパスで4泊5日冬の北海道縦断旅行をした
期間は1月25日から1月30日まで。前回の旅行は12月25日から1泊2日の 名古屋旅行 だったので、ちょうど1ヶ月ぶりの旅行でした。
北海道を訪れるのはこれで3度目で、1度目は2012年11月にわたしがまだ高校生だったころに さくらインターネット石狩データセンターの見学ツアーに参加した 際、2度目は2016年7月の会社の出張の際でした。
きっかけ
きっかけは何より初めてのひとり旅だった前回の名古屋旅行が楽しかったことで、名古屋から帰ってきてからすぐに、次はどこへ行こうかと一生分くらい旅行系のキュレーションサイトを眺めていました。
そんな折に1月10日支給分の給与明細を眺めていたところ、年末調整により手取り額の2割弱が還付されたこと、そして2月1日に失効する有給休暇が7日分あることに気が付きました。資金と時間が揃い、旅行にこれ以上のタイミングはないだろうということで1月中に旅行に出ようと決めました。
行き先として北海道を選んだのは、せっかく1週間の休みがあるなら広大な地域の方が旅行し甲斐があろうと思ったこと、東京で生まれ育ったわたしにとって真冬の北海道の未知が魅力的だったためです。
そして最大の決め手は JR 北海道が LCC 利用者に限り管内の広大なエリアが5日間、 特急列車も含め乗り放題 になる ひがし北海道フリーパス を発売していたことです。
また、北海道での鉄道旅行を検討しているときにちょうど目にした、次の記事がわたしの背中を押してくれました。
行程
行程を Google My Maps でまとめました。日程でレイヤーを分けています。
1日目
成田空港
1日目は京成スカイライナーで成田空港第2ビル駅に行き、駅からバニラエアのターミナルがある第3ターミナルまで徒歩で移動しました。機内持ち込みするバックパックの計量を終え計量済み札を付けてもらい、保安検査までの待ち時間を利用してフードコートで朝ごはんを食べました。
保安検査を終えると通勤ラッシュのごとく混雑したバスに押し込まれ、搭乗する飛行機まで輸送されました。外は結構な勢いで雪が降っていて、除雪が必要になった影響で30分程度遅れたものの無事に離陸しました。
この成田空港で見た雪が5日間の行程の中でもっとも激しい降雪でした。
新千歳空港
新千歳空港に到着したところでそのまま JR 新千歳空港駅に行き、みどりの窓口でひがし北海道フリーパスを購入しました。バニラエアを利用したことの証明である航空券の提示と U25 割引を受けるために身分証明書の提示を求められました。
乗りたい電車の出発まで1時間ほど時間があったので、新千歳空港内を巡ったりフードコート内の雪印パーラーで空港ソフトを食べたりして時間を潰しました。
帯広駅
新千歳空港から2時間ほどかけて帯広駅に移動し、まずはホテルにチェックインしました。
乗っている電車が急に減速したと思ったら「野生のエゾシカが前を走っているため減速しています」というアナウンスが流れて、なるほど俺は北海道に来たんやなという実感が湧いてきた
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) January 26, 2019
ばんえい競馬
ホテルにバックパックを置いて、財布と飲み物をコンビニのレジ袋に入れて駅まで移動し、駅前で拾ったタクシーでばんえい競馬が開催される帯広競馬場を訪れました。
この旅行に持ってきた唯一の荷物であるバックパックをホテルに置いてきたため財布と飲み物が入ったコンビニ袋だけを持って競馬場に出入りしていて、見かけは完全に "プロ" になってしまった
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) January 26, 2019
これまでの人生で初めて競馬場に足を踏み入れました。もちろん馬券の買い方も知りませんでしたが、せっかくの機会なのでものは試しと館内に掲示されている馬券の種類や購入方法を学んで、次のレースの三連複の馬券を購入してみました。
馬券を購入してレースの始まりを待っていたところ、外国人観光客に話しかけられ馬券の購入方法を訊ねられるという出来事があり、いま覚えたばかりの馬券の購入方法を英語で説明したところ無事に購入することができていました。
なお、わたしが購入した馬券は一切かすりもせずに外れました。
豚丼
ばんえい競馬の見学を終え、駅前にあるホテルまでは徒歩で戻りました。途中にあったドラッグストアで手袋を購入しました。
ホテルに戻って周辺の食事を調べたところ、十勝地域の名物は炭火で焼いた豚肉を米飯にのせた豚丼だということが分かったので豚丼を食べました。
2日目
帯広百年記念館
2日目は7時ごろに起床しホテルのバイキングで朝食を済ませました。9時ごろにホテルを出発して帯広駅の周辺を徒歩で散策しつつ、博物館 帯広百年記念館 を訪れました。帯広百年記念館は、帯広地域の開拓の歴史や、地学、農業、工業についての常設展示がある博物館です。
帯広百年記念館は 緑ヶ丘公園 という広大な公園の中にあり、この公園も1時間ほど散策しました。公園内は結構な積雪となっていましたが、散歩しているご夫婦やそり遊びをしている親子連れ、犬の散歩をする人がちらほらいて、雪が日常にある姿とたくましさを感じました。
阿寒湖温泉
この日滞在する阿寒湖温泉の周辺には鉄道が通っていないので、滞在するホテルの送迎バスを利用することにしました。この送迎バスが十勝駅前にある とかちプラザ から出発するとのことなので、緑ヶ丘公園の散策を終えたわたしは徒歩で帯広駅まで戻り、バスの出発時刻までの時間を利用して、とかちプラザ内にあるレストランで昼食にスパゲティを食べました。
帯広駅前を出発したバスは4時間弱で阿寒湖温泉に着きました。チェックインを済ませしばらく休憩したところで夕食の時間となり、食堂で夕食を取りました。夕食は山菜の炊き込みご飯やそば、豚肉の白湯鍋、茶碗蒸し、わかさぎの天ぷら、お造り、ビーフシチューなど品目が多く、どれも外れはありませんでした。
そして、阿寒湖温泉ということで目当ては温泉です。温泉、そして大浴場は中学校の修学旅行以来でおよそ10年ぶりの経験です。うっすらとそんな予感はあったものの、当時と違って大浴場が精神的に「無理」になってしまったことが実体験として判明しました。
今後は大浴場を避けて生きていく運びとなりましたが、ひとり旅では温泉で個人風呂という選択は無いに等しいと思うので、今後の旅では温泉も避けていくこととなりそうです。
そんな感じでこの日の目的は完遂したので早めに就寝しました。
3日目
阿寒湖
この日も7時ごろに起床してホテルでバイキングの朝食を済ませました。帰りも送迎バスを利用する事になっていたので、バスの出発時刻まで阿寒湖を散策しました。阿寒湖の湖面は完全に凍結していて、湖上ではスノーモービルやわかさぎ釣りなどのアクティビティが開催されていました。
Google によるとこの時間の気温は -22 °C でこの旅行での最低気温を体験しました。呼吸をしているだけで鼻の中が凍るという体験は初めてでしたが、歩いている限りは特別寒いということもなくヒートテックの面目躍如でした。
博物館網走監獄
ホテルを出発して送迎バスに乗り3時間ほどで網走駅に到着しました。
網走駅で見かけた穏やかじゃないポスト https://t.co/k8QewILWrA pic.twitter.com/JYIySTzAWe
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) February 1, 2019
網走駅で荷物をコインロッカーに預け、財布と飲み物、そして前日に帯広で購入した酔い止めの薬をダウンジャケットのポケットに突っ込んだ他は手ぶらで駅前で拾ったタクシーに乗り、 博物館網走監獄 に行きました。
博物館網走監獄は、網走刑務所を改築するにあたって対象となった建物を保存のために移築し展示した博物館で、北海道開拓の基礎となった 囚人による道路建設 の様子や、当時の囚人の暮らしなどについて学ぶことができます。
入獄 (@ 博物館 網走監獄 in 網走市, 北海道) https://t.co/1l5DvR07qT pic.twitter.com/ahXXPBXZKR
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) January 28, 2019
先回りするタクシー
博物館網走監獄の見学を終え、タクシーを呼んでもらうよう網走監獄の受付の方にお願いしました。受付の方がタクシー会社に電話して配車の手配をしたところ、「すでにタクシーが到着しているらしいのでそのまま乗ってください」と言われました。
そんなこともあるのかと思いつつ指定された網走監獄の駐車場に到着しているタクシーに乗り込んだところ、なんと往路で網走駅から送ってくれた運転手さんのタクシーで、「道中にお聞きした予定からそろそろお迎えが必要かと思い先回りして待機していました。」とのことでした。
名古屋旅行では都内とは違って流しのタクシーは存在しないということを学び、今回はそれを踏まえタクシーは電話で配車をお願いするという方針でやっていましたが、まさか往路のタクシーが先回りしてわたしを待っているという経験をするとは思ってもみませんでした。なお、わたしが乗車することを予見して駐車場で待っていたタクシーでしたが、迎車料金はきっちり取られました。
網走監獄から帰るときに電話でタクシーを呼んだら「もう到着しています」と言われ、乗ってみたら「道中でお聞きした観光予定から、そろそろ来る頃だと思って先回りしていました」と、網走駅から送ってくれた運転手さんが待ってくれていた。すごい体験だった。
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) January 28, 2019
流氷観光砕氷船おーろら
先回りして待っていてくれたタクシーに乗って、流氷観光砕氷船おーろらの乗船場である 道の駅流氷街道網走 まで送ってもらいました。道中も北海道における積雪の地域差や、阿寒湖温泉のホテルにまつわる話、タクシーで阿寒湖温泉街を走っていたら海外で暮らすご息女夫婦が家族旅行で来日しているところに出くわした話などで楽しませてくれました。
流氷観光砕氷船おーろら はその名の通り網走の沖合に流れ着いた流氷を船上から観測するアクティビティで、氷をかき分け進んでいきます。インターネットから事前に予約を取れますが、わたしが旅行を計画し始めた時点ではこの日しか予約が取れなかったため、この乗船日に合わせて旅行の出発日を決めました。
時季によっては流氷が漂着しておらずただのクルーズとなってしまう回もあるようですが、わたしが乗船した日は写真や動画の通り海面を覆い尽くす流氷を観測することができました。
船内には座席と大きな窓があり、暖房が効いた船内から風に当たらずに流氷を眺めることもできますが、水面に近い1階のデッキや2階のデッキ及び屋上の展望デッキに出て観測することもでき、わたしは航行中のほとんどの時間をデッキで過ごしました。
1階や2階のデッキから船首付近を眺めることも楽しいですが、船尾から船によってどけられた流氷が作る道筋を眺めることも楽しかったです。
4日目
旭川駅
流氷観測を終えて網走駅に戻り、その日のうちに網走駅から特急でおよそ4時間かけて旭川駅に向かいました。旭川駅を出るとちらちらと雪が舞っていて、5日間の北海道旅行で体験した唯一の降雪となりました。
4日目の朝を旭川で迎え、旭川市博物館に向かう道すがら旭川駅周辺を散策しました。旭川はこの北海道旅行の中で最も雪深い地域でした。車道に氷の層ができていてその上を車が行き交っている他、歩道は駅前を除いて除雪も融雪もされておらず、新雪も残っているためスニーカーで歩くことがとても難しく、人とすれ違う目的などで新雪に足を踏み入れるとスニーカーが完全に埋まってしまうため、靴にどんどん水が染みてきました。
ただ、このような環境からもっとも「北海道に来たぞ」感を得ることができる楽しい街でした。
旭川市は本当に積雪がすごくて、駅前を除いては融雪はおろか除雪もされていないところがあって歩道に 20cm くらい積もっていたり 車道に踏み固められた 5cm くらいの氷の層ができていたりするんだけれど、バスもタクシーも乗用車も当たり前のようにバンバン飛ばしていてそれでいて事故らないからすごい
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) January 29, 2019
旭川市博物館
旭川市博物館 はアイヌの歴史や文化を中心に、北海道開拓の歴史や旭川市周辺の動植物や地質など自然に関する展示もある総合博物館です。3時間もあれば十分にじっくり回れる規模で、平日の午前中ということもあって十分に堪能することができました。
特に全体の半分を占めるアイヌに関する展示は見事で、アイヌ式の住宅を再現した展示の中で聴くアイヌ語による伝承物語の読み聞かせが印象に残っています。
わたしが小学生の時の社会科見学先で、平日にも関わらずのんびり観覧している人がいていつも不思議だったけれど、15年越しに謎が解け未来のわたしの姿だったんだなと腹落ちした
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) January 29, 2019
旭山動物園
言わずと知れた知名度を誇る 旭山動物園 にも行きました。冬季は一部の動物は屋内で飼育され展示されていないのですが、寒い地方に生息する動物や水棲動物、温度管理された室内で展示される爬虫類は見ることができ、特に雪中で過ごす動物は旭山動物園が得意とする行動展示とも相まってより楽しむことができたような気がします。
普段動物園で見かけない動物としてはカラスが展示されています。北海道札幌市出身の作家である 太田紫織 さんによる 「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」シリーズ では主人公の館脇少年がハシブトガラスとハシボソガラスについて言及するシーンが(たしか何度か)あり、彼が言っていたのはこの事かという発見がありました。
また、展示されている動物のほか、飼育員による動物の生態などを解説した掲示物も面白く、「今、動物園でシマフクロウを飼育する意義とは」という掲示は特に面白かったです。
平和通買物公園
旭山動物園から旭川駅に戻ってきたものの乗りたい特急の発車まで90分ほどあったので、まずは旭川駅に直結している イオンモール旭川駅前 を巡って発車までの時間を過ごすことにしました。
イオンモール内にある未来屋書店に入ったところ、先述の太田紫織さんによる 「昨日の僕が僕を殺す」 を見つけたので購入してみました。これに加えて文庫本一冊では旅行中に読み切ってしまうかもと思ったので、先日映画館で観た 「ペンギン・ハイウェイ」 の原作小説である森見登美彦さんの 同名小説 も購入しました。
イオンモールを巡り終わってもまだ時間があったので、平和通買物公園もふらっと通ってみました。きょろきょろしながら歩いていたところ外国人観光客に英語でイオンモールまでの道のりを訊かれ、その道を真っ直ぐ行くだけだったものの、「 Google Maps 上で目的地を指さして」と頼まれて画面を覗き込んだらアラビア文字で面食らうという出来事もありました。
道案内を求められて、「その場所を地図の上で指してくれない?」って見せられた Google Map がアラビア文字だったことに面食らった。北海道みたいに道が碁盤の目になっていなければ分からないところだった。
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) January 29, 2019
ここでもバックパックを駅のコインロッカーに預け、手には本屋さんの袋だけを下げているという格好だったので、地元の人に見えて道をききやすかったのか、それともいかにも観光客風だから英語が通じそうということで声をかけられたのか、という疑問が生じました。わたしの前にも何人か通行人がいたものの、その人達は素通りしてわたしをターゲットにしていました。
5日目
小樽
前日のうちに旭川駅から3時間弱かけて小樽駅まで移動しました。移動中に旭川で買った太田紫織さんの「昨日の僕が僕を殺す」を読むゆったりとした時間を過ごしました。
きのうの夜は旭川で購入した、小樽が舞台の太田詩織さんの本を小樽に向かう電車と小樽のホテルで読むという贅沢な夜だった
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) January 30, 2019
このような感じで5日目の朝は小樽で迎えました。小樽での行動予定は決めていなかったので、小樽三角市場や小樽運河から南小樽駅周辺までを徒歩で3時間ほど散策しました。
小樽は体感温度がこの5日間の中でもっとも高く、旭川での格好のまま歩いていると汗ばむほどでした。また実際の気温も高く、歩道上の氷が緩んでいたため、とてもよく滑りました。
小樽運河で見かけた押せない押しボタン式信号 pic.twitter.com/zmH35wMBoA
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) February 1, 2019
札幌
小樽観光を終え、予定ではそのまま新千歳空港に戻る予定でしたが、乗り換えの札幌駅で途中下車して札幌の街も1時間ほど散策しました。札幌はこれまでの北海道旅行でも毎回訪れている街ですが、冬に訪れることは初めてで、さっぽろ雪まつりの準備が進む大通り公園や、北海道庁の旧本庁舎である赤れんが庁舎などを巡りました。
札幌でも声をかけられて立ち止まったところ、今回は日本語による宗教勧誘だったので丁寧にお断りしてその場を去りました。
新千歳空港
札幌観光を終え新千歳空港に戻りました。北海道旅行を決めてから見つけたこちらの Togetter 記事を参考に、2時間弱を新千歳空港で過ごしました。
北海道・新千歳空港のお土産売り場は物産展の10倍くらいの規模なのでリサーチ必須→道民からのおすすめ情報「制限エリア内まで、道内地域限定飲食店が進出」
この旅の初海鮮 (@ 新千歳空港 五十七番寿し in 千歳市, 北海道) https://t.co/9yLNijbEHF
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) January 30, 2019
Royce' のポテトチップチョコレートという脂質と糖質が合体した悪魔のような食べ物を食べており、半端ではない罪悪感と背徳感を味わっている https://t.co/jGgO0Ha19d
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) February 1, 2019
東京
新千歳空港から羽田空港に戻る飛行機の中では旭川で購入した「ペンギン・ハイウェイ」を読んで過ごしました。復路は ANA とのコードシェア便である AIRDO 便で、機内でドリンクサービスを受けられた他、 AIRDO 就航20周年を記念して札幌市立大学のデザイン学部生がデザインしたステッカー が希望者に配布されていたので、アテンダントさんにお願いしてステッカーをいただきました。
普段は在宅勤務をしている中せっかく外に出たのだからということで、羽田空港に着いたその足でオフィスにお土産を渡しに行きました。ちょうどオフィスに居た @isidai さんからの第一声「すごい、完全防備ですね」や、 @nasu_ch ちゃんから「すごく暖かそうですね」という声を掛けられました。
学び
服装
ダウンジャケットのほか、ヒートテックのウルトラウォーム 超極暖 のTシャツとタイツ、そしてフードが邪魔にならないようにパーカーではなくフリースジャケットを購入した他、手持ちのコットンの厚手のニットセーターとニット帽も持っていきました。
防寒はこれで十分で -22 °C の阿寒湖や海上で風もある流氷観光砕氷船おーろら乗船中も動いている限りは寒くありませんでしたし、 -1 °C 程度だった小樽ではむしろ暑いくらいでした。初日の帯広で念のためにカイロを購入しましたが結局使わずに東京に持って帰ってきました。
また、着替えはコインランドリーがあるホテルを利用することで、バックパックに入れた2日分と初日に着用していた分の計3日分で十分間に合いました。
他には雪に備えてスノーブーツを買いましたが、履きなれていないブーツに靴擦れの兆候があったので家を出てから引き返して普段のスニーカーに履き替えました。5日間を通して滑ることには滑りましたがバランスを取れば転ぶことはありませんでした。ただ、これから雪上を歩くときは安全と防寒のためもっと早くから準備してブーツに慣れておこうと思います。
持ち物
前回の旅行ではメガネを持っていくことを忘れて入浴時や就寝時に困ったので、今回は付箋紙に「メガネ」と書いて玄関ドアに貼っておいたら忘れませんでした。
心配な点として今回は飛行機を利用したので持ち込み制限のことがありましたが、国内線ならスプレーや刃物でない限り割となんでも持ち込めるということが判りました。
カバンはキャリーケースかバックパックかで迷いましたが、今回の旅行は雪中を移動するためにホイールが役に立たなくなるだろうことが予想できたこと、移動が大きな割合を占めることから両手を塞がないようにしたかったことからバックパックを選択しました。また、普段なら大きな荷物を持ち歩かなくて済むように財布などの携帯品はカバンを分けますが、今回は毎日滞在する場所が変わることからすべての荷物をバックパックに詰めました。
しかしこれは杞憂で、駅にはコインロッカーという大変便利な物が存在するため、コインロッカーに預けてしまうことを考えれば小さなカバンもあったほうが便利でした。今回はダウンジャケットのポケットに財布と飲み物、スマートフォンだけを入れて観光することになりました。また、コインロッカーを利用するために100円玉を大量に用意するとよいことも判りました。
飛行機
往路はひがし北海道フリーパスの購入条件からピーチかバニラエアと決まっていたので、あとはわたしが起きられそうな時間帯を考慮に入れて予約しました。バニラエアは羽田空港ではなく成田空港をハブ空港としているので空港を間違えないことが最大の課題でしたが、日暮里に向かう山手線の中で指定席券を購入した京成スカイライナーが JR からの専用改札口がある上に空港ターミナルにも直結していて便利でした。
復路は往路の初めての LCC にがっかり、或いはうんざりしている可能性を考慮して AIRDO 便を予約しました。
行きは成田発のバニラエアで帰りは羽田着の AIRDO ( ANA コードシェア便) で、初めてのバニラエアは短時間ならこれで十分だと思って今もそれは変わらないんだけれど、しかし AIRDO に乗って「ああ、これこれ」という感想に落ち着いてしまった。そもそもお得な切符が目当てでバニラエアにしたからな……
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) January 30, 2019
ホテル
ホテルは4日分すべて予約しましたが振り返ってみればこれは失敗で、今回の旅行のように毎日 200-300km を移動するような旅行では道中に何があるか分からず、またせっかく乗り降り自由のフリーパスで旅行をしているので、より行き当たりばったりに気になったところを巡りつつ、その日にたどり着いた地で宿泊するくらいの感じのほうが気忙しくなくてよかったかなと思いました。
特に冬の北海道は大雪のために頻繁に電車が遅延したり運休になったり、そもそも日に数本しか目的地にたどり着ける電車が運行されていなかったりするため、幸い今回の旅行では予定通り行動することができましたが、少しのミスで連鎖的に後の行程に響く恐れもありました。
おわりに
5日間北海道旅行をした成果です pic.twitter.com/uMywLB7Xns
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) February 8, 2019
さーて、次はどこに行こうかな。