測量士補試験に合格しました
こんにちは、 yosida95 です。
2020 (令和 2 )年 11 月 22 日に実施された測量士補試験に合格したのでご報告します。
測量士補とは
日本では国または公共団体が行う土地の測量について、測量の重複を防いだり、測量の精度を確保することなどのために測量法という法律が施行されています。
この測量法では測量に従事するための要件として、測量士または測量士補として国土地理院の名簿に登録されている必要があるとされています。
(測量士及び測量士補)第四十八条 技術者として基本測量又は公共測量に従事する者は、第四十九条の規定に従い登録された測量士又は測量士補でなければならない。2 測量士は、測量に関する計画を作製し、又は実施する。3 測量士補は、測量士の作製した計画に従い測量に従事する。
この度わたしが受験し合格した測量士補試験は、この測量士補として土地の測量に従事するに足る法律理解、測量の原理や手順に関する知識および技能を有していることを認定するために行われている試験で、国土地理院が実施しています。
測量士補試験(1)測量に関する法規(2)多角測量(3)汎地球測位システム測量(4)水準測量(5)地形測量(6)写真測量(7)地図編集(8)応用測量※ 上記の各専門科目に関連して技術者として測量業務に従事する上で求められる一般知識(技術者倫理、測量の基準、基礎的数学、地理情報標準等)についても出題する。
受験のきっかけ
一言で言えば(国家)資格コレクションの一貫です。
仕事で必要になったというわけではなく、測量計画機関や測量作業機関として働く予定があるわけでもありません。
国家資格の一覧 を眺めていたときに目についたことがきっかけだったと思います。
記憶力や思考力が衰える前に日常生活はおろかソフトウェアエンジニア職でも役に立たないんだけれどその筋の業界では重宝される資格みたいなのを集めて遊びたいな
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) June 15, 2018
持っていても仕事はおろか趣味でも役に立たないがしかし欲しい免許や資格(合格率や必要資金的にそこそこ難関)がいくつかあり、人生は短いから取ってしまおうという気持ちと人生は短いからもっと有効に使おうという気持ちがせめぎ合っている
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) February 1, 2019
出願
今回も例にもれず、願書の発送を締め切り当日のギリギリのタイミングで行いました。 というか、配布されている願書を受け取ったのも締め切り当日で、その日の内に記入して郵便局に持っていきました。
同様のことを宅地建物取引士(宅建士)出願時にもやって懲りたはずなのに、再び同じ轍を踏んでしまったばかりか、今回は更に状況が悪化してしまいました。
願書には返信用の封筒を同封する必要があるのですが、郵便窓口で買った切手をその場で窓口の方に貼付してもらい、さらにのりを借りてその場で封をして発送する始末でした。
きょうの消印で行政機関に出さなくてはいけない書類があり、きょうは有給休暇なのにも関わらずオフィスに来て机と文房具を借りて記入し、郵便局を 2 往復することで窓口が閉まる 15 分前に発送を完了することができた
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) January 27, 2020
学習
こうしてなんとか出願を済ませ、その後学習を始めたわけですが、ここにおいても生来の先延ばし癖が発現してしまい、結局受験直前の 1 週間、賞味 15 時間程度で間に合わせました。
主に参考書 1 冊を 1 周だけ通読したほか、その参考書のチャプター末にある過去の出題を改題した参考問題を解いて理解を確認しました。 また、過去の出題を分野ごとにまとめた問題集も購入していたので、これは直前の 1 日と当日の朝、そして会場に向かう電車の中で、図形問題を中心に考え方や補助線の引き方、立式が正しいことを確認しました。
ところで、願書を 2020 年 1 月に提出していることから窺えるように、本来この試験は 2020 年 5 月 17 日に予定されていました。 しかし、この日は東京を含む 8 つの都道府県で 1 度目の緊急事態宣言が発令されていた頃で、延期となってしまいました。
半年以上も試験実施が延期になったことから万全の準備を決意するタイミングが 2 度もあったはずなのに、今回のわたしもダメでした。
基本的に怠惰な上に経験からすら学ばない愚者なのに記憶力と要領のよさだけでここまで生き残ってしまい、剰えセルフハンディキャピングに対しても成功体験を積み重ねてきてしまったために生存バイアスが強いことがコンプレックスにも関わらず努力を覚えられずに、いまや能力の自転車操業じみてきた……
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) August 13, 2019
試験
今回の試験で何より厳しかったことは計算機を利用できないことでした。 桁数 6 桁程度の四則演算を手計算で行う必要があり、また、三角関数や平方根の計算も問題冊子末尾の表から値を写して利用することが求められます。
こういった作業は高校の数学考査以来 7 年以上ぶりで、当時にくらべて我ながら驚くほど計算速度と計算の正確さが損なわれていました。
結局 15 時間の学習ではこのリハビリができず、試験中も計算間違いによる手戻りや値の転記ミスでかなりの時間を浪費してしまい、とても焦りました。
合格
前述のように試験では手計算に苦戦し、他の受験生が解答を終え続々と途中退席していく中で、わたしは試験時間を目一杯使い切りました。
そのせいで時間配分を間違え、「解いたもののこれ合っているのか?」という問題もいくつかありました。
したがって、国土地理院から A4 サイズ 3 つ折りの封書を受け取ったときには「合格証にしては小さすぎるし、よもや落ちたのでは」と不安がよぎりました。
わたしがこれまでに受けた国家試験では A4 サイズや B5 サイズの合格証が届いていたので、測量士補では合格の事実と合格番号を告げる封書のみが届くとは知らなかったのです。
いずれにしても、無事に合格することができてホッとしています。
今後
今後も折りをみて何らかの面白そうな資格をとっていこうと思います。
その時は、今度こそ余裕出願・余裕学習で臨みたいです。
しかし、目下のところは感染症の流行が落ち着くまで、受験は控えます。 わたしの受験は不要不急の最たるものだと思いますし、せっかく仕事や習い事も在宅でやっている中、受験会場で感染症をもらっては元も子もないので。
実のところ、 2020 年中はほかにも出願して受験手数料も払っていた試験が複数ありましたが、感染拡大防止のために当日会場に行くことを控えました(出願を次回以降に繰り越せれば嬉しいのに……)。
ひとまずは 知的財産の管理と活用ができて 、 資産設計業務ができて 、 不動産取引や国土利用などにも詳しい 、ソフトウェアエンジニアとして活動していきます。