宅地建物取引士資格試験に合格しました
はじめに
こんにちは、 yosida95 です。
去る 10 月 20 日に実施された令和元年度宅地建物取引士資格試験の合格発表が本日あり、無事に合格していたのでご報告します。
宅地建物取引士とは
宅地建物取引士とは宅地建物取引業者(不動産会社)における必置資格であり、重要事項説明書( 35 条書面)の交付と口頭説明ならびに契約書( 37 条書面)の記名・押印を独占業務とする国家資格です。
住宅を購入したり賃貸マンションを契約したりする際に営業の人とは別に、こちらの理解度を確認しながら重要事項を説明してくれる人が現れたという経験があるかもしれませんが、あれが宅地建物取引士であり宅地建物取引士にしかできない業務です。
この宅地建物取引士となるために今回の宅地建物取引士資格試験に合格する必要があります。
なお、宅地建物取引士となるためには資格試験合格のほかに宅地建物取引業の実務経験またはそれに代わる講習の受講歴が必要ですが、わたしにはそのいずれもないため、現時点でわたしは資格試験合格者ではあるものの宅地建物取引士ではありません。
受験のきっかけ
もともと親類に複数の宅地建物取引士(当時は宅地建物取引主任者)が居て、わたしが小学生の頃はその試験が如何に難しいかという話を聞かされて育ってきました。
そんな折 3 級フィナンシャル・プランニング技能士を受検した 後にふらっと立ち寄った八重洲ブックセンターに宅地建物取引士資格試験の参考書が並んだ一角を見つけ、何気なしに立ち読みをしたところ聞かされていたほど困難な試験には思えなかったので興味を惹かれ、その場で参考書を購入しました。
ブックセンターに初めて来たけれどここすごくて、無限に時間が溶けてゆく
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) May 26, 2019
それからしばらくは参考書を本棚に差したままにしていましたが、受験申請の最終日に再び参考書を開いたらやはり合格できそうな気がしたので受験を決め、近所の書店で受験申請書をもらったあと郵便局で受験料の納付と受験申請書の記入を行い、そのまま簡易書留で発送しました。
きょうが期限の国の手続きなのに、 15 時を過ぎてから用紙を受け取って記入して手数料を払い込んで郵便窓口で発送するというめちゃくちゃ危険なことをやってしまった。しかも同じことをひと月前にやって、しかも失敗しているから進歩がない……。 https://t.co/sOLQolbC4B
— Kohei YOSHIDA (@yosida95) July 31, 2019
受験まで
宅地建物取引士資格試験は試験範囲が広く、不動産に関連するものでは宅地建物取引業法を始め、建築基準法、国土利用計画法、都市計画法、農地法、土地区画整理法、宅地造成等規制法、不動産登記法、区分所有法、借地借家法などが含まれます。 また、契約行為や賃貸借、権利関連の基礎として民法が、不動産取得税や固定資産税、相続税などで税法が関連してきます。 これらに加え、実際の係争において法律の解釈を示した裁判所の判例知識も問われます。
しかし、最終日の受験申請に成功した事に満足してしまいそのまま 1 ヶ月間手を付けず、 9 月に入ってからは 2 級フィナンシャル・プランニング技能士 の準備や 駅メモ の遠征などで時間が過ぎ去り、受験準備を開始したのは試験日のちょうど 4 週間前でした。 また 9 月中には別の試験も受験したためこの準備に 1 週間を要しました。
このため、巷では仕事をしながら宅地建物取引士資格試験に合格するためには 4 ヶ月から6 ヶ月程度の準備期間が必要と言われていますが、わたしは 3 週間で合格を目指すことになりました。
わたしが購入した参考書は合計 700 ページほどの分量があり、ちょうど分野ごとに 3 分冊になっていたので、 1 週間で 200 ページちょっとの分冊を 1 冊ずつ片付けていきながら関連分野の過去問を解くスケジュールとなりました。 過去問を時間を測って最初から最後まで解いたのは試験前日と当日の朝の 2 回のみでした。
受験当日
受験当日は過去問を解くため、また 13 時から始まる試験までに会場に到着するために、普段より数時間も早く目を覚ます必要があり、起床直後に数年ぶりにモンスターエナジーを摂取しました。 その結果、事前にトイレを済ませていたにも関わらず、試験開始直後に尿意を催して尿意と戦いながら 2 時間の試験を乗り越えるというハチャメチャな展開となってしまいました。
流石に 2 時間を耐えきることはできず試験監督に申し出て、不正防止のために試験監督に付き添われながらトイレを済ませるという人生で初めての体験をしました。
試験終了後は資格予備校が提供してくれた解答速報により例年の合格ラインを超えていることを確認し、マークミスがないことを祈りつつ本日の合格発表を待っていました。
今後
無事に資格試験に合格することができましたが、この先自身が不動産契約をする際に不動産会社に示して重要顧客として扱ってもらう程度にしか使いみちがないであろう宅地建物取引士証のために、必要講習やその後の資格登録申請料として 4 万円以上の費用を負担して資格登録するかどうかは検討中です。
これからは 知的財産の管理と活用ができて 、 資産設計業務ができて 、不動産取引や国土利用などにも詳しい、ソフトウェアエンジニアとして活動していきます。