退職のご報告

業務

ゼロスタートでは、進行中のプロジェクトで使われる細々としたスクリプトを書くことは何度かあったのですが、基本的には入社以来ずっと1つのプロジェクトに1人で関わってきて、途中からこれを fork して納品物を作る過程で社内の人と共に開発に取り組みました。

そのプロジェクトの中で私は、これまでの私個人の活動では見たたことも触ったこともないような大きさのデータと格闘したり、悪名高き O から始まる赤い会社製のデータベースと格闘したり、メモリ使用量と実行速度との狭間で格闘したり、 ORM が吐くスロークエリと格闘したり、非モダンブラウザでもモダンブラウザでも意図したとおり動作する JavaScript コードを書くべく各ブラウザの仕様の狭間で格闘したり、その中で Firefox のバグを踏んだり、といったように格闘家として活動しました。

そんな感じで産み落としたプロダクトが、社会に疎い私でも名前はおろかその製品すら知っているような企業に採用されたり、その結果バグが見つかって何度か土曜日に会社に呼び出されたりと、その辺の学生をとっ捕まえても経験したことがないような経験をたくさんしました。 #フォロワーが体験した事が無さそうな体験

環境

ゼロスタートでは、とても恵まれた環境で働かせていただきました。

私の本職は高校生なわけですが、そちらに影響が出ないようにと学校の定期テスト中と定期テストの前には毎回休みを取らせてもらえました。 [1]

ゼロスタートのステキポイントは技術書の蔵書が多いことです。 Facebook 上で個人的に「読みたい」と言った、私の業務とは直接関係がない Hadoop に関する本も、翌々日には社内の蔵書に加えられていました。

また、ある日 Facebook 上で「そろそろ MBA じゃ辛い。 個人 HHKB 持ち歩きワンチャンか……。 」と投稿したのですが、それを社長に捕捉され、翌週には私のデスクの上には HappyHackingKeyboard Professional2 無刻印モデル(墨) が積んでありました。

それから、社内に無料飲料自動販売機が有ったことも地味に嬉しいポイントでした。 ゼロスタートの前に働いていた会社にも無料飲料自動販売機はあったので当たり前の用に感じてしまいましたが、よく考えるとこれって全然当たり前のことじゃなくとても恵まれたことなんですよね。

そんな感じで、ゼロスタートには全体的に従業員を大切にしてくれる文化があるのだなと感じています。 それから、前述のように社内に多くの技術書があったり、(スケジュールの関係で私が参加することは無かったのですが)エンジニア合宿も高頻度で開催されていたりと、エンジニアが自力だけではなく会社の力も借りて成長できることもゼロスタートの特徴だと思います。

感想

まず私の印象に強く残っていることは、初出社の日の契約書を交わした時、時給にいくら欲しいかという話になって、前職の時給を基準に考えていたので、「前職の時給がいくらだったので、」と言った所で社長が話を遮って「安い」と言ったことです。 結局、入社時に前職の1.5倍の時給を貰えることになり、その後の人事査定で昇給しさらに多くの時給を貰えることになりました。 これは大きな励みになったと同時に、「お時給の分はしっかり働かせていただきます。」(ドラマ「ハケンの品格」より)という意識にもつながりました。

前出の入社時のエントリに書いた「永久機関的な何か」を回しても余りあるくらいの給与でした。 AWS に毎月コンスタントに 100USD 以上を支出したり、さくらの VPS を5台契約したり、また色々な分野の技術書も購入して読みました。 自分の幅を広げる事ができたと思っています。

ゼロスタートでは毎月末にビアバストが開催されているのですが、その中で誕生日を祝っていただいたことも嬉しかった思い出です。

うわーい♡ゼロスタートは毎月恒例のビアバストでルンルンモードでございます！ @yosida95 くん！お誕生日おめでとう(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) pic.twitter.com/MLaV5J0odH

— 藤崎英恵 (@fujisakidesu) June 27, 2013